今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

ヨーロッパ旅行 14日目

不完全燃焼を少しでも解消するために、早起きして出発前にもう一度大聖堂へ。
7時だから、ひとがほとんどいなくて、昨日より神聖な感じがしてよかった。
まだ暗いのでステンドグラスの光が差し込むところを見れなかったのが心残り。
それでも、彫刻など細部も素晴らしかった。
f:id:firesytten:20150103183044j:plain

電車に乗り、向かい合わせの4人席に相席させてもらう。
隣の若い男のひとが、『それで、どこ行くの?』と質問してきた。フレンドリー!
その人はブリュッセルの大学院に通うドイツ人だった。向かいに座っている夫婦の奥さんは、『イギリス人に見えるわね』と私にとってとても興味深いことを言っていた。
余談だけど、普段からヨーロッパ人同士、何人か区別出来るのかとても気になっている。
私はアジア人の国籍を当てることに確固たる自信があったけど、最近それが揺らいできた。
日本人と思ったら中国語を話している、とかその逆もある。
もちろん欧米人にとって、韓国人も中国人も日本人もいっしょだ。わかってはいるけど、わかってほしい。
どうやら、そのドイツ人はイギリス人に見られてうれしいようだった。

そのドイツ人とは結構話して、ブリュッセルのおすすめ観光スポットを教えてくれた。
ブリュッセルは、EUの中心らしい。知らなかった。
あとは物価もドイツと変わらず、飲食は少し安いとのこと。
乗り継ぎでその人が降りて行く時も、窓から超にこやかに手を振ってくれた。フレンドリーだった。
私もああいうオープンマインドになりたいと思った。

ブリュッセルに到着。2時間弱の旅、すぐだった。
フランス語圏というだけで構えてしまう。フランスにいい思い出がない。
歩いている人も、デンマークとは全然違う。
髪の毛がダークで彫りも深め。
駅の中に既にショコラティエがいくつかあって、チョコレートの国だ!

また到着からトラムに乗るまで1時間かかった。
f:id:firesytten:20150103183250j:plain
事前に路線図を調べておかないと、地図をもらって何番に乗るのか見つけるのに、本当に手間取る。
特にブリュッセルの交通はプラハやウィーンと比較しても入り組んでる気がした。
しかも駅名が英語とフランス語で併記されてて、たまに全然違うから混乱した。

ホステルに着いた。このホステルも値段で選んだけど、評価も低いし写真で見る限り不安だった。予想通りの佇まい。。。ブリュッセル滞在が不安になる。荷物だけ置いて中心地へ向かう。
また反対方向のトラムに乗ってしまい、終点からメトロで移動した。
今日は24時間乗り放題のチケットを購入。

中心部に来ると、やはり街並みがきれい。
特に高台から街を見下ろす眺めがよかった。
お腹が空いたので、ワゴンカーで売っているワッフルを買ってみた。
な、なんじゃこらー。うまいいいー。
内側がいい意味で半生ってくらい柔らかい。外側のバター風味もおいしい!
驚いた。ちょっとニヤニヤしてたと思う、おいしすぎて。

マグリット美術館を見ようと思って、チケット売り場に並ぶ。すごい人だ。
そしてマグリット美術館のチケットは売り切れたとのこと。
美術館のチケットが売り切れるってどういうこと?と思いながら、王立美術館の古典美術のチケットを購入。
f:id:firesytten:20150103183356j:plain
時間は13時半。閉館の17時までにみ終えることが出来るかなと思ったけど、そこまで広くなくゆったりした気持ちで見られた。
ルーベンスの作品が多数あって、ドレスデンで初めて見た作品とは雰囲気が違うものもあり興味深い。
男の人の肌の質感と血色がすごいなあ、といつも思う。
そして、見れば見るほど好きになってきたレンブラントだけど、向こうの方から『ここですよー』って呼んでくるまでになった。遠くから見ても、パッと目に飛び込んで来る。
f:id:firesytten:20150103184447j:plain
あとはいつも驚くけど、15世紀の宗教画の服の模様のリアルさ。どうなってんの?
f:id:firesytten:20150103183553j:plain
こういうの。これはベルリンだけど。
満足して、余裕がある鑑賞を終えた。

f:id:firesytten:20150103184526j:plain
夕暮れの街並み。溜息がでそうな美しさ。
f:id:firesytten:20150103184636j:plain
より中心の方へ坂を下って行く。
f:id:firesytten:20150103184650j:plain
何回もあのワッフルに誘惑されるも、違うものを食べるため我慢。
すれ違う人達がよく食べていたベルギー風フレンチフライを買った。
ソースは?と聞かれて、おすすめを聞くと『俺にとっては⚪︎⚪︎が一番だね』とのことだったので、聞き取れなかったけど、『じゃあそれで』と注文。受けとった直後に、『どう?』と嬉しそうに店員さんが聞いてきて『まだです』というやりとりがおもしろかった。
f:id:firesytten:20150103184716j:plain
たっぷり。
ソースはケチャップとマヨネーズのミックスぽかった。
ポテトは2度揚げてあるから、周りがちょっと硬めでおいしい!多いと思ったけど全然食べられた。
ベルギーのファストフードのクオリティ高い。

グランプラスへ到着。
ライトアップされていて、広場にはたくさんのひと。
f:id:firesytten:20150103184821j:plain 
17時半になると同時に、音楽に合わせて建物がライトアップされるショーが始まった。
f:id:firesytten:20150103184835j:plain
f:id:firesytten:20150103184849j:plain
15分位の長いショーだったけど、音楽も照明も凝ってて楽しめた。
広場の周りには、有名ショコラティエや日本では見たことがないけどかわいらしいチョコレートやさんがたくさん。匂いと見た目でちょっと満足した。

ぶらぶらしながら、トラムに乗ってホステルへ。
炭水化物オンリーの一日だったな。
チェックインの時、10倍かっこよくしたらジュードロウみたいなお兄さんが、『あなたの名前が男か女かわかんなかったけど、よかった、女性だけの部屋だよ。2人はアメリカからで、もう一人は中国人でみんないい人達だから安心して。今みんなで飲みに行ってるよ!』だって。
部屋に行くと、案の定、ベッドの上段が残ってて、おっそろしく天井が低い。ちょっと逃げ出したかった。
f:id:firesytten:20150103183646j:plain
しかも私のベッドにハシゴがない。。。
もう一回フロントに行き、ハシゴがないから登れても降りるのが怖い気がする、他の部屋は空いてませんか、と聞いてみる。
『知らなかったよ。部屋は空いてるけど。実はあなたの部屋の中国人が最初別の部屋だったんだけど、ルームメイトの女の人がよくないから変えて欲しいってことで、今の部屋にしたんだ。その部屋に移りたいならそれもできるけど、その人、2ヶ月位ここに住んでて…』究極の選択。
オッケー、じゃあイス使って登ってみますー、と軽めに笑顔で言ったけど、心では泣いている。
間違いなく、今回のワーストルーム。
ジュードロウは、『困ったら僕に言って』と、困っても何も力になってくれない感じのいい人がよくいうセリフを言ってくれた。

もう寝るしかない。

夜中2時に3人が楽しそうに帰って来た。
若い子を想像してたけど、3人ともお姉様方だった。
土屋アンナみたいなノリのアメリカ人。
起こしてごめん、と言われるけど、感じよく大丈夫と返す。
そうするとたいてい“kind,polite,nice”って言われる。
プラハに続き2度目。
『あなたが男だって聞いてたよー』
『あなた(中国人)と彼女、似てるけど違う』といってit's a small world を歌うアメリカ人。
中国人は『見て、やっぱりアジアの女性は感じがよくて礼儀正しいの』
みんな楽しそう。

かかった費用
プレッツェル:0.69€
電車:69€
24h切符:7€
スムージー:1.49€
ワッフル:2€
フレンチフライ:3.2€
ヨーグルト:0.74€
ホステル:18€