今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

ノンミートイーター

体重が一時帰国の時からもうすでに4kg増加している。3ヶ月で。
人生最重量を更新。走ってるけど痩せない。走ってても身体が重い気がするし。
そりゃ米4kg持って走ってたらね。。。
そんな食べてるつもりないのになあーって思って、真剣に食生活振り返ってみたら、全然食べ過ぎてた。
原因と結果。
そして、どうやら肉を食べ過ぎてるようだって事も分かった。
学食は肉類が豊富。
よく考えてみると、日本ではこんなに肉食べてなかった。

よし、肉を減らそう。
どうせならベジタリアンになろう!
学校にベジタリアン結構いるし、ベジタリアン食も昼と夜並ぶ。
出来る気がする。
でも魚は食べたい
それなら魚と乳製品は食べて、鶏・牛・豚は食べない“ノンミートイーター”になろう!

こんなミーハーな動機でベテランのベジタリアンと肩を並べてベジタリアン食を食べるのも気が引けたので、後付けで『フード・インク』ってドキュメンタリー映画を観た。
私が肉を食べない事によって、その分鶏・牛・豚の命が救われるってなんかまだ思えないけど。
第一、学校で毎食残されて廃棄されてるお肉がたくさんあるし。
ベジタリアンの人たちってどういう風考えてるんだろう。
私にはまだ到底見えて来ない、たった2日肉を食べてないだけです!

昨日の夕食はミートソースだった。控えめにベジタリアン食を食べてみたら、大豆ミートっぽいものが入ってて、味もしつこくなくてとても美味しかった。

自分にどういう変化が起きるのか楽しみ。
一ヶ月続けられたら、『肉食べないんだ』って言おう、早く言ってみたい。

裸足のデンマーク人

先週から新しい学校生活が始まった。
デンマーク人ばかり、しかもほとんどの生徒が21、22歳のホイスコーレ。
溶けこめるわけない。(溶けこめるか心配ーと思っていた過去の自分を叱りたい。だって溶けこめるわけがない。)
溶けこめなくても、こんなにたくさんのデンマーク人に囲まれる日常、ため息がでる、贅沢すぎて。
デンマーク人と生活して、彼らの考え方やライフスタイルを知るチャンス。
何より、デンマーク語を聞き放題。
最初は夕方になると脳みそが停止してたけど、少しずつ慣れてきているような気がしている。
引き続きデンマーク語習得がとても楽しい。コースが終わるクリスマスまで、自分がどれだけ進歩できるか。

デンマーク人は学校内を裸足で歩いている。。。

男の子も女の子もしみじみ顔を見てしまう。自分と違いすぎる。
そして、ボランティアをしてた幼稚園の子供達を思い出して、『この子が小さい時はあんな顔だったのかな』と微笑ましく思う。切ないけど、ひとまわりも違うって結構遠くて、そういう感覚だ。

年齢も見た目も越えて、心から交流できる瞬間がたくさんあればいいな。
とはいえ、今は様子見。

コペンハーゲンマラソン2015

デンマークに来ると決めた時から挑戦しようと思っていたコペンハーゲンマラソンの日がやって来た。

あまり長い距離を走っていないのが不安要素だったけど、まずは楽しんで走ること、自己ベスト更新できたら最高だけど、最低でも4時間半切れたらいいな、と思って臨んだ。

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会場には一時間前に到着。トイレに行列が出来てないことに衝撃を受けた。これまでのフルマラソンではトイレの行列のせいで、スタートに遅れたことすらある。今回はスタートまでに3回もトイレに行けた。そして、男性用のトイレで急所のみ便器に入れて用を足すタイプのトイレにも驚き。ついたてもなく、5、6人の男性が円になって同時に用をたしている。。。 

スタート30分前にバナナを食べて、トイレに行ってスタート地点に並ぶ。目標タイムが書かれた風船を襟に結びつけているペースメーカー4人が横一列に並んでいて、風船がプカプカしている。ほのぼのする光景。そして周りは背の高いデンマーク人。すでに気分が高揚して泣きそうになるのは、なんの感情なのか自分でもよくわからない。『いよいよだー』なのか『うれしい!』なのか。あまり気負わずにスタートしようと思った。

スタートのカウントダウン、いよいよスタート。
歩幅が違うデンマーク人たちの中で、焦らないようについて行く。
ペースメーカーについて行くのは初めての経験だけど、みんなで固まりになって走るのは練習みたいでほっとする。取り敢えずこれにずーっとついていけば4時間半は切れる。天気も良くて日差しが強いので暑いくらい。沿道の応援にはもちろんデンマークの国旗がたくさん。DJブースから流れるダンスミュージックにテンションが上がる。聞こえてきたシャキーラの"Today is your day, I feel it!"に、なんだかグッときた。
10kmまではウォームアップだと思うことにしていた。走りながら給水する作戦により、10km手前でペースメーカーを追い越した。体が温まって、調子もすごく良くて沿道の12km...14kmの表示があっという間にすいすい流れていった。そうすると欲が出てきて、4時間20分のペースメーカーに追いつきたいと思った。
ペースが10秒/km違うので追いつくとなると結構ハードだけど、『4:20』の蛍光イエローの風船を目指してペースを上げる。
昨日買ったエネルギージェルをスタート1時間後、2時間後、と摂取した。ものすごーく甘くて水飴くらいの硬さだから、なかなか喉を通らない。だけど、『1時間後の自分がスタミナ切れしないため』と思って食べる。

ハーフまでは調子よくペースを上げることが出来た。タイム自体は全然速くないけど、同じペースで行けば自己ベスト、でもこのまま行けるか。。。
給水では足が痛くならないように太ももに水をたくさんかけて、口をゆすぐ程度にだけ水を飲む。二回に一回フルーツの給食があって、私は食べなかったけど、オレンジのいい匂いでリフレッシュ出来た。止まる人が多い中、スピードを緩めないで給水所を通過すると、一気に順位が上がるのが爽快。
ゼッケンに名前が書いてあり、沿道の人が一度だけ私の名前を呼んでくれた!間違えてたけど。でもすごく嬉しかった。
所々にある石畳で脚がダメージを受けそうだったので、余裕のある内は走りやすい道を選んだ。
アマリエンボー宮殿の横を通過する26km地点。数百m先に見える蛍光イエローの風船が、近づいたり遠ざかったり。それに追いつくのを目標にペースを上げて来たけど、辛くなってきた。
10kmから30kmまではハーフマラソンのレースだと思って走ろう、と決めていたけど、そのハーフマラソンのゴールの前に疲れ始める。初マラソンの時に最初飛ばしすぎたために28km位から脚が動かなくなった悪夢が何回も脳裏に浮かぶ。
前半は、『どうしよう、楽だ!デンマークの森と坂道で脚が鍛えられたかも⁉︎』とか思ってどんどんスピードを上げたけど、調子に乗って失敗だったなー、と弱気になる。
ジェルを無理矢理食べて、iPodをつけて気持ちをあげる。

だれかによると、マラソンは“もう走れない、と思う脳をなだめるスポーツ”らしい。その言葉を何度も思い出す。
私の歩幅が狭くなって、人に追い越されていくのを見て止まりたくなる。
1kmごとのラップタイムがどんどん遅くなっていくのを見て、やめたくなる。
こんなにペースが落ちてしまって、すぐ後ろに4:30のペースメーカーが来てるんじゃないか、と恐怖を感じる。
前回のフルマラソンのいいイメージが頭にあったから、30km過ぎでこんなに疲れてることを予測し忘れていた。軽くパニックである。
まだ10kmある、こんな状態で10kmも走るの嫌だ、ここでやめられたらな、そればっかり考える。
その時、救護員に両脇を抱えられて道路に仰向けに倒れている女の人がいた。彼女は大きな声で泣いていた。沿道の人の中には、そんなに泣く?って思った人もいるかも知れない。でも私は、『もし自分がここでリタイアしなきゃいけなかったら』と、彼女の無念さを想像できた。あの人の分も走ろう。
辛い時期を過ぎて、またランナーズハイになったりしないかなと願ったけど、そうはならなかった。
脚は痺れて来て、自分の脚じゃないように感じ始めた。一回給水で止まったら、ずっしり重さを感じて、止まっていたらもう走り出せない気すらして、慌てて走り出した。
前半と同じコースも何ヶ所かあって、元気だったころの自分が懐かしく思えた。調子に乗った自分が恨めしかった。
沿道のダンスミュージックにも疲れた脳みそが一層消耗させられた。

35km地点からは断片的にしか記憶がない。
沿道から“Du ser god ud!”(かっこいいよ!)という声がたくさんかけられる。
時々歩幅を広げて走ってみたり、腕を大きく振ってクロスカントリーみたいな動きで走るようにした。
3時間45分時点で、4本目のジェルを食べる。喉は渇くし、余計な動作は一切したくなかったけど、45分後の自分の脳にエネルギーを。
日差しが強くて日陰に行きたいけど、その動きすらもうしたくない。
前半に一旦自分が抜かした見覚えのある人達が、自分を追い抜かして行く。もう闘志は湧いてこなくて、自分が少しずつでも前に進んでいることだけ願う。

4時間経過した時に、『もうコペンハーゲンマラソンを走れるのはたった30分だけなんだよ!』と自分を奮い立たせる。ペースが上がったわけじゃないけど、そのことを思い出せたことは良かった。
何回も後ろを振り返って、ペースメーカーの風船が見えないことを確認する。
トイレに行きたい気がしたり、お腹が痛い気がしたけど、脳みそに『全部気のせい!』と言い聞かせた。
前半ビュンビュン下った坂と同じ坂が、今は膝に響く。

40kmを過ぎて、残り2kmちょっとの距離になっても、そのわずかの区間ペースをあげようとする力が残っていなかった。
最後の力を振り絞んないと、終わってから後悔するだろうと予測出来たけど、もういい、とりあえずゴール出来ればという気持ちになっていた。
でも41kmを過ぎた時、4:30の集団がすぐ後ろに来たことに気づいた。
たらたら走っていた私にとって、彼らのペースはものすごく速く感じた。
残されている力も少ない私に、ギアを入れ替えて、彼らについて行くのはすごく辛いことだし、やりたくなかった。でも、すんなり抜かされてどんどん彼らに離されて行くことを想像したら、絶望だった。もうなんでもいいからついて行くことにした。というか彼らの波に巻き込まれる形になった。
1kmちょっと走る間、何回も無理だと思った。
そして、最後の直線。ゴールが見えた。ペースメーカーがサッといなくなったのがかっこよすぎた。500m先の“MÅL”という字から一瞬も目を離さないで、それが近づいてくることだけ見ていた。なかなか近づいて来ないけど、本当に目の前にそれがある。じわじわと嬉しさがこみ上げてくる。
ゴールの瞬間はガッツポーズしちゃったけど、他の人は淡々とゴールしてた。カルチャーショック。
ギリギリ4時間半を切れた。。。ペースメーカーのおかげ。お礼を言いたい。
最後に根性を出してついて行けたのも良かった。もし諦めてたら、ヘタレのレッテルを自分に貼らなきゃいけないとこだった。
自己ベストは切れなかったから、達成感とか感動よりはほっとして、『終わったー、辛かったー』という気持ちが大きかった。
脚が痛すぎて、ふらっふらの状態でメダルとバラを受け取って、水を1リットル一気飲みして、ヨーグルト、エナジーバーやパンをすごい勢いで食べた。ノンアルコールビールが配られてて、二口くらい飲んだけど、うまーい。

コース全体は平坦で、同じ所を前半と後半2回走る場所も結構あって走りやすかったと思う。
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これ、鳴らしたかった。。。
けど、この一年のデンマーク生活でも走力を維持出来ていたってことにはまあまあ満足。
何より、コペンハーゲンマラソンを走ったということが、私にとって大きな意味を持つ大会だった。




幸せな国で幸せな瞬間

幼稚園がお引越しをした。
文字通り“森の幼稚園”になった。
新しい建物は建築中のため、インディアンみたいな大きなテントを張って雨天に備えている。
ワイルド。
青空の下で絵本を読んだり、否が応でも自然と触れ合わずにはいられない。素晴らしい環境。
私もこんな幼稚園に子供を入れてみたいな。

4歳児のグループに合流した日、その日誕生日の男の子がいて、みんなでお祝いした。
その子のお母さんが人数分のパンとマフィンを焼いて、持って来てくれた。
お母さんも一緒にお祝いに同席して、その子の嬉しそうなこと!
お母さんの嬉しそうな顔を見ていたら、私までこみ上げるものがあった。
生まれてから4歳の誕生日を迎えるまで大きくなったって、小さく奇跡だよな。。。
尊い。

私が幸せを感じるのが、子供がおもむろに私の膝によじ登って来て座ったり、駆けよって来て抱きついたりする瞬間。
僕のお母さん!私のお母さん!とか取り合いなんかされちゃったりして、心底幸せ。
実際にお母さんが迎えに来た時の彼らの寝返り方と言ったら、あからさま過ぎて笑ってしまうけど、まあそれは当たり前。

お母さんかあ。
4歳の子供がいておかしくない年齢。むしろ、いる方が平均的だよなあ、としみじみしてしまう。

3歳の女の子と手をつないで歩きながら、その小ささにまたじーんとした。

子供達の表情とか、私に向かって発した言葉とかも、全部覚えておきたい、本当に!

断食してみた

最近、食べても食べてもお腹いっぱいにならないし、マラソンまで2ヶ月を切り、是非とも身体を軽くしたいと思い、断食を決行した。学校がイースターで5日間休みなのを利用。
準備期に1日、本断食3日を終えて、今は回復期の2日目。
3.5kg痩せることが出来た!

水分だけの絶食は無理と思ったので、ヨーグルトを食べるプチ断食。
本断食の1日目と2日目は、倦怠感があり頭がずーんと重くて、『よしよし、これが好転反応か、デトックスされてるってことね!』と思って乗り越える。断食中は意識がクリアになって、いいアイディアが浮かぶ、とかネットでみたけど、頭痛くてそれどころじゃなかった。2日で映画3本観た。
本断食3日目、お腹が空きすぎて辛い。ネットでは“3日目からは空腹感もなくなる”とか結構書いてあったのに。食べ物のブログをひたすらみる。でも、お腹は空いてて食べたいんだけど、いざ食べろと言われたら身体が受け付けないだろう、そんな感じ。廊下を歩く時はふーらふらする。夜はお腹がへこみ過ぎて苦しくてなかなか寝付けない。多分塩分が足りないのか、すごくお味噌汁を飲みたい衝動にかられるも、断食と並行して3日間の塩抜きもやって、むくみを取ろうと思っていたので我慢。これ、好きでやってるからいいけど、もし食べ物が食べられない環境にいて、次はいつ食べられるかわからないとしたら、ものすごく恐怖だと思う。でもそういう人たちが世界にはたくさんいる、そんなことを考えたり。

朝!空腹感はなし。ヨーグルトを食べ、今日はいよいよごはんが食べられる!と待ちきれなくなる。昼にインスタントの雑炊を食べた。そのおいしさと言ったら。。。目を閉じて味わってしまった。出汁の味とか、お米が噛めば噛むほど甘かったり、なんだこれはーーーーーー!インスタント食品でこんなに悶えてる自分が虚しい気もしたが、それだけおいしかった。こんなにおいしく食べられるなら、あの辛かった3日間なんて、と思えた。永遠に味わい続けたかった。それでもマグカップ一杯で満腹に。

断食で味覚をリセットして、食事をちゃんと味わえるように、それと適度な量でお腹いっぱいになるようにと思って挑戦したけど、これは成功したと思う。
回復期入ったら、少しずつ体重増えちゃうかなーと思ってたけど、今朝は辛うじて100g減ってた!フルーツを食べてみたけど、オレンジが甘すぎるくらい。
一週間回復期を取って、リバウンドすることなく、出来たらもう少し体重を落としたい。

ただ、かなり筋肉が落ちた。今日、一時間半散歩をしたけど、ちょっと走ったら身体は軽いのに脚がとても重かった。
食べることって生きるために大切なんだ、とあたりまえのことを考える。だけど、ごはんを食べられることは、あたりまえのことじゃないんだよな。感謝する気持ちを思い出すことができた。

旅行の計画

父と母が4月に私を訪ねてくれることになった。
せっかくだからノルウェーフィヨルドも見てみたいという希望あり。
旅行の組立ては私がすることになったけど、こんなおいしい話ない!
私は旅行の計画段階が、旅行自体に引けを取らないくらいエキサイティングだと思っている。
ちびまる子ちゃん風に表現すると、遠足前のおやつの買い出しが遠足より好き、みたいな。
どう回るのが効率がいいか、とか、どの便が安いか、とかで頭をいっぱいにしながら、0からだんだん形になっていくのが楽しい。
Osloとフィヨルドは3年前に自分で旅行したから、なんとなくわかる。よりツアコンぽくなれる予感がしている。
一人でガシガシ回れる私と違って、60前後のおじさんおばさんなので、直行便を利用したり、フィヨルドツアーの発着地に一泊するなど予定に余裕を持たせた。
私が以前行った時は、Osloから寝台列車でツアー発着地へ向かったけど、それはすごくいい体験だった。
現時点で、往復航空券とホテル、ノルウェーデンマーク間の格安航空券、フィヨルドツアーなどを予約して、枠組みは完成!
直行便利用の割には、オフシーズンで結構安くできたんじゃないかと思う。SASに乗れるなんてうらやましい。
あとは、北欧ジャズがご希望の母と、“おいしいデンマークぽいものが食べたい”という父の希望に沿うような細かいプラン作り。
旅行プランと実際の旅行で二度おいしい。。。

海を渡った大福

一ヶ月以上前に日本から小包を送ってもらったけど、今朝時点で届いていなかった。
航空便には2種類あって、安い方のエコノミー航空便で送ってもらったので、2週間前後かかるということだった。
10日後位からそろそろかなあ、って楽しみにしてたけど、2週間経過し、3週間経過しても届かず。
(途中、予期せぬ先生からの小包が届くというサプライズが。
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手作りのアームウォーマー、こんな嬉しい贈り物って!宝物。。。)

4週間経過の先週末、母とさすがに遅いねという話になる。
『ライスケイクが検疫に引っかかったかな。。。』
そう。リクエストした豆塩大福3個もはいっている。が、3月7日に賞味期限が切れた。無念。

日本の郵便局に問い合わせ、日本からは出ているってことがわかったので、今朝、学校の事務の人に聞いてみた。
『え、それは遅いね。何か番号はわかる?番号がないと問い合わせ出来ないから。』ということだった。
しかし、母に聞くと日本の局内用の番号しかない。事務の人に、『書留じゃないから、番号ありませんでした。もし検疫でで開けられたら、そこでずーっと止まったままなんですか?』と落ち込んだ様子で聞くと、開けましたって書かれた物がが届くと思うけど、ということだった。
ネットで買った日記帳とピアスを入れてもらっていた。後悔。やっぱ書留じゃないとかー。

へこみつつ授業を受けていると、さっきの事務の人が教室までやって来て、『今届いたよ!』と小包を持って来てくれた!あきらめたすぐ後に届いた。喜びも倍増!
クラスメイトの祝福を受ける。
後で事務の人にお礼を言うと、『待ってられなかったから。』だって。普段テキパキしててたまに怖いと思ってたけど、いいひとだー。

検疫で開けられた様子もなく、ただ遅れただけみたい。
急いで開ける。急いで大福を開ける。
白い粉!…カビではなく大福の粉だった。
…食べてみた。
賞味期限9日過ぎてるけど、こんなに送料がかかった物をソッコー捨てるなんてできない。
風味は落ちていて、もちがグミみたいな食感だけど、あんこはおいしい。食品添加物なめんなよ。
母に報告すると、『下痢しないでね!世界を渡ったんだ、大福は。』
かっこいい風に言って来た…。

とにかく届いて良かった。ここ数週間の肩の荷が下りた感じ。
そう考えると、ホント悩み事とか嫌なことがないな。幸せなことだ。
どこをどう旅して来たんだろうか、大福は。