今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

きょうの幼稚園

幼稚園ボランティアの日。

始めたばかりの頃は、幼稚園に行く前に使えそうな単語を頭に入れたり、今日は馴染めるかな、とか緊張してたけど、最近は気負わなくても行けるようになった。
子供達が壁をとりはらってくれたので、接しやすいし、ますます楽しくなってきた。
ただ遊んでるだけなんですけどね!

子供に力を貸せる場面は、うんちの後おしりを拭いたり(当たり前のようにおしりを突き出してきたから拭いたけど、その状況が笑えた。)、外用の服を着替えるのを手伝うことくらい。
あまり手を貸しすぎないように心がけている。

先週は秋の連休で来てる子が少なかったけど、今日はたくさんいた!
話しかけてくれる子もいて嬉しい。泥遊びがみんなだいすきで、そのおかげでまず初めに私が覚えたのが「泥」という単語。
土の中からみみずが出てきたから、『これはなんて呼ぶの?』と聞いてみると、教えてくれた。
それから、サッカーボールで遊び、ケーキ屋さんごっこをし、みんなで大きな砂の山を作り。
山を作ったところに、破壊しにくる子がいて、作ってる子は泣きそうになって先生に訴えるんだけど、先生は過剰反応しない。今は壊さないでー、みたいな。そっか、そんなかんじでいいんですか、と学ぶ。
雨の後だったからみんな泥だらけ。そして、顔に泥を塗りたくって遊んでた。豪快、かわいらしい。
日本の幼稚園がわからないから比較できないけど、なんとなくのびのびしてる。
みんな口々に生き生きと話しかけてくれるんだけど、…あんまわからないんだよなー。
『こっちにきて、一緒に遊ぶの!』
『あなたにケーキ作ってあげるね』とか、そういうことはわかり、そしてきゅーんとしてしまいます。

最初の時からいつも『だれだーおまえはー!』みたいに不審そうに見てた子が、最近だんだん近寄ってくるようになり、今日ついに『着替えるから手伝って』って言ってくれたのには、心の中でガッツポーズだった。

ある女の子は、帰り際に『あなたにあげる』って石をくれたんだけど、それはさっき『今日森でこれ見つけたの』『綺麗な石だね!』って話してた石だったから、またきゅんとしてしまった。

子供の前では、習ったデンマーク語を色々話してみて試行錯誤。『あ、通じた!』とか、これじゃ通じないんだなー、とか。先生と話す時はカチコチに緊張してしまうけど。
子供同士が話してるのを聞くのも楽しい。私には大人顔負けに会話してるように見える。私のデンマーク語が彼ら以下だから、勉強になります。そのすました顔で何を語りあっているのか、なにについてそんなに熱弁してるのか、知りたいよ!

遊んでる時間も楽しいけど、それ以上にほっこりするのが、彼らが何か食べてるのを見るとき!
普段はお父さんお母さんが持たせてくれたランチボックス(中身はパン、きゅうり、ニンジン、チーズ、アーモンドなど簡単。それと比べると日本のお母さんは大変だなー!って思う。)を食べるんだけど、たまに先生達がカボチャのスープやアップルケーキを作ったり、栗を焼いたのを出してくれる。みんなでおいしそうに食べる姿…。かわいすぎます。
こないだ鹿肉とソーセージじゃがいも、ニンジンをローストした料理がふるまわれて、私が子供達に渡す係をさせてもらえた。列を作った子供の手にフォークで渡すっていう斬新な方法で。

子供達は律儀に、『これと、これください。』って申し出てくる。食べたらまた列の後ろに並び…。まるで自分が親鳥になったような気持ちに。

ほんとーーーうにかわいかった!

みんな行く度に違う遊びをしてるし、同じムードじゃないし、毎回新しい。デンマーク語がわかったり、私自体がプロフェッショナルになったら、もっとたくさんの発見があるんだろうな。
奥が深いんだろうな。
入っていきたいぜ。