今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

ルームメイトについての考察

もうすぐホイスコーレでの半期が終わる。
4ヶ月間部屋をシェアしたルームメイトがいて、結果論だけど上手くいかなかったと思う。
以前に3週間過ごしたスペイン人(37)のルームメイトがいたけど、彼女とは上手くいった。期間もあるかも知れないけど、彼女も私もお互い自由にやってる感じだったから楽だった。

今回のルームメイトはフランス人(40)。
私は19、20歳の子と生活する自信はないから、37とか40のひとと一緒にしてもらえるのは嬉しい。フランス人だし、そこまで生活スタイルに差はないし、20代前半の若者たちの素行(夜中騒いで奇声をあげながら廊下を走る、トイレやシャワーの後片付けができない等)についてコメントしたり、共感できるので良かった。

ものすごく喋るひとなのだ、このルームメイトが。フランス人のイメージが変わった。。。
とにかく喋る。一回喋ると止めどころがわからなくなる。話題も豊富。
初めは自分の英語力も鍛えられるし、すごくいいと思った。

でも期間は4ヶ月。

元々私はひとりの時間を過ごし慣れてるので、2ヶ月を経過したくらいから、素になりはじめた。相手がいても、気にならないというか、喋らない。
ルームメイトは、週末あったことや自分が思ってることを話したい、聞いてもらいたい。

ズレが生じた。

最初は彼女に付き合ってかなり話してた。だから私が静かにしてると『私に怒ってる?』『ハッピーじゃないの?』と聞いてきた。ちょっと被害妄想気味なのもあり、『私がおしゃべりだから、もううんざりしてるよね』とか。
当てはまらない場合、上記のようなことを言われると、正直頭にくる。
4ヶ月の間、同じようなテーマで3回位喧嘩した。
その度に、『私は元々ひとりの時は静かだし、ひとりが好きな傾向にある。でもあなたにうんざりしてないし、怒ってもない。外で元気に過ごすために、部屋ではゆっくりしたい。』というようなことを説明した。
ルームメイトは『私が話しすぎなんだと思う。あと、人が自分をどう思ってるか気になって、怒ってない?とかすぐ聞いてしまう』とのことだった。
まあ、違うタイプの人間である。
私は静かにしたい。ひとりでじっくり考えたりしたい。
ルームメイトは、悩みごとがあれば誰かに相談したいし、聞いてもらってすっきりしたいんだと思う。
私にもそういうときはあるので理解はできる。
違うタイプの人間が一緒に生活するところにも、ルームメイト制度の意味はあると思っている。

そしたら、今朝ルームメイトからメールが来ていた。ルームメイトは週末彼と過ごすためいつも不在。
その内容。『私はあなたに怒ってはないけど、ちょっと“気分を害しています”』
『私は自分のプライベートについて話しすぎたし、私たちはたぶん長い時間一緒にいすぎたんでしょうね。私も話したくないときは、人と無理に話さないようにしてみたけど、これは自分を守るにはいい方法かも知れないね。』
なぜメール。そしてポジティブな内容としては受け取れなかった、あたりまえだけど。
返信することもできたけど、何回も話した内容なのに未だにわかってもらえてない様子をみると、もういいかなと思えた。

既読スルー。

確かに部屋ではあまり話してないけど、私の考え方は、ルームメイトとは空間をシェアはしてはいるけど、必ずしもベストフレンドである必要も、考えを共有する義務もない、ということ。
相手が喋ることは聞くし、挨拶もしてるし、でも自分から話したいことがみつからない。
好きな友達とか、彼氏とか家族なら、必要以上だとしても接触しようとする。
お人好しのひとなら、自分に負荷がかかっても無理に世間話とかするのかな。

向こうが問うてるのはそこだろう。
ルームメイトになった以上、したいかしたくないかではなく、プラスαの社交性を見せるのが義務でしょ。それをしないのはルール違反でしょ、と。

私の考えてる対ルームメイトへのマナーは、お互いが快適に過ごせるように最低限の努力をする。
相手が寝てるときドライヤーをかけないとか、相手が寝たら電気を最小限にするとか(ただ寝るのが9時とか、早い!)掃除をして部屋を綺麗に保つ、とか。
ルームメイトにとって『快適に過ごせるように最低限の努力をする』には、“適度に社交的になる”が含まれてるんだと思う。だから、あたしはルール違反。

ルールなんてあいまいだ。

ルームメイト同士で決めるし、明文化もされてない。ほとんどが暗黙のルール。話題にあげないこともたくさんある。
だから、感覚的にわかりあえるなら楽なんだけど、今回の場合、おしゃべりしていたい彼女と静かにしていたい私では、理解しあえなかった。
そして数回話し合ったけど、彼女はメールを送ってくるくらい根に持っていて、わかったことは、わかりあえない相手とは議論する度に溝が深まる、ということである。
私は家族とは何かと話し合って絆を深めた経験があるから、他人とも同じことをしがちだが、うまくいかないことの方が多いと、この年になってわかってきた。

彼女からしたら、シェアを選んだなら会話しろ!ということなんだろう。
繰り返しになるが、私はルームメイトは空間のシェアをする相手だと思っている。
ま、わかりあえなかったということで。

次のルームメイトはどんなひとなんだろう。不安になる。
完璧に自分に合う人なんていないのはわかる。
ルームメイトといい友達になれなかったことは少し悲しいことだけど、相性の問題だ。長くいれば仲良くなれるとは限らない。
友達とルームシェアしたわけでなく、赤の他人がルームメイトになったんだから、機能しないことだってあるはず。
ただ、ルームメイトとうまくいってないって、なかなか打ち開けづらい。
他はどうなんだろ。上手く行ってるのかな。

そして、全然違う話しだけど、彼女と接していると、男性がされちゃいやなことってもしやこれか?と気づいたりもした。
むやみに『怒ってる?』とか聞いたり、自己完結型のメールを送ってきたりとか。
一緒にいて喋らないとか、同じ空間で違うことをしてるのを、リラックスできるいい関係だと思わないなんて、ほーんと、女って面倒臭いな!笑