今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

ヨーロッパ旅行 19日目

誰にでもかけられる"Have a nice day."て言葉がすき。
デンマーク語にもある。
日本にはいってらっしゃいがあるけど、おもに近しい人に使うし、ちょっと違う。

歩いていると、全然知らない配送のおじさんと目があって微笑んでくれて、超ハッピーな気分なった。

9時のオープンに合わせてゴッホ美術館へ向かう。
一人旅の有意義な1日の始まりって、オープンと同時に美術館に入ることだと思った。実践したことなかったけど。
ゴッホの大ファン、てわけじゃないけど、10年前にメトロポリタンミュージアムで初めてゴッホの作品を見たときのことは覚えている。
圧倒的に有名な作品って、まじで芸能人に会った気持ちになる。

ゴッホ美術館はそこまで広くなく、私が大好きな感じの規模。
写真撮影不可なので、じっくり噛みしめるように見て回る。
言うまでもなく、色づかいが独特。
こういう雰囲気の絵も描くんだ、と意外に感じる作品も多かった。 
ゴッホは試行錯誤を繰り返して新しい作品を生んだ努力家だったらしい。
おじさんかと思ってたけど、37歳で死んじゃったから、ほとんどの作品は自分と同年代の時期に描かれている。少しだけ身近に感じるようになった。
日本絵画からも影響を受けていて、広重を書き写していた。日本人にはうれしい。

12時半からの無料コンサートを見るため、ゴッホ美術館前半は終了。
コンセルトヘボウ、トリップアドバイザー現在1位。
30分前に行ったけど、行列が出来ていた。
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練習ともあってオーケストラの皆さんは普段着だけど、音楽は素晴らしい!
そしてレビューにあったとおり、響き方がすごい。
目を閉じて聴きたい気分になり、そのままうとうとしたけど、最高の気分。
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約30分の演奏が終わって、近くのベーカリーに入ってイートイン。
地元の人に人気みたいで、たくさんのひとが来ていた。
サンドウィッチもおいしいし、クロワッサン大のチョコレートメレンゲがコーヒーと合う。
満足して隣のZARA HOMEに入ると、セール中。
今までいいと思ったことなかったけど、ベッドカバーがかわいいし、安くなってる。
ここがデンマークなら買いたかった。
特にキッズ用のベッドカバーがツボ。

ゴッホ美術館に戻り、鑑賞再開。
ゴッホには暗いイメージを持っていた。耳を切ったりちょっと理解できないな、と。
でも、展示されているゴッホから家族、友人にあてたたくさんの手紙を見たり聞いたりして、人間味がある温かい部分を感じた。弟宛に400通とか!手紙にも絵のスケッチが添えられていた。
そうすると、絵を見る目線も変わってくる。
精神も肉体的にも病んで、それでも絵の技術を向上させる努力を続けてたんだな、と思うと切なくなってきた。絵を見ながら泣きそうになったのは初めて。
近くでみると、何回も筆を置いているのがわかる。
それを実際にゴッホがやったと思うと、目の前で実物を見られることに感動する。
いいなと思った絵は、しばらくその前から動けなかった。
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この絵は、生まれてきた甥っ子のために描いたらしい。
その話を聞いてから見るから、余計じーんとしてしまう。
彼にとっては、描くことが癒しだったんだって。

あー、ゴッホが大好きになってしまった!

ものすごい満たされた気持ちで美術館を後にし、アンネフランクの家へ。

ここはアンネが住んでいた隠れ家がそのまま保存されて、博物館になっている。
本棚で隠れ家への扉が隠されていて、それがまだ残っていた。
アンネの部屋の壁には、切り抜きやレンブラントの絵が貼られていた。
洗面所の鏡に自分が写って、ここにアンネも写ったのかなと思うと不思議な気持ちだった。
“口笛を吹いたり、世界をみたり、自分の若さを感じたりすることに憧れます。”
アンネの言葉のひとつひとつに胸が締め付けられる。
自分が自由に生きられることがどんなに幸せなことなのか、考えずにはいられなかった。

濃い1日だったな。

帰りにコンビニに寄ったら、サラダがオシャレなラインナップで目移りした。
ミントやラベンダー、ジンジャーが入ってるペットボトルの水とか。
これを食べました。
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とにかく醤油味に飢えている。

帰って、同室のメキシコの女の子と外出することに。
そして何で『飾り窓地区』って呼ばれてるか知った。。。
赤いライトの部屋が通りから見えるようになってて、内側からビキニしか身につけてないお姉さんたちが思いっきり客にアピールしてくる。それが運河の両岸に何軒も連なっている。
す、すごいなアムステルダム
通るだけで異質な空間を体験できる観光スポットだった。

かかった費用
ベーカリー:8.6€
ZARA HOME:7€
ゴッホハガキ:2€
コンビニ:5.8€
水とアイス:3€
ホステル:13€