今日が最後の日みたいに生きる、毎日、デンマークで。

デンマークでの学生生活の日々の記録。

劣等感

昨日は、幼稚園の先生方の行事に参加させてもらった。
園児のおじいさんである元市長さんが、幼稚園の位置する国立公園とこの地域一帯の歴史について詳しいということで、そのお話を聞くということ。終わったら幼稚園で“クリスマスディナー”。
デンマークではクリスマス休暇の前に、同僚と食事をする“ユールフォーコスト(クリスマスランチ)”(※ランチと銘打ってはいるけど、だいたい夜に集まっている模様。)がとても有名。
もちろんクリスマスではないけど、昨年のクリスマスにやっていなかったということで、今回やることになったみたい。 
とにかく、呼んでもらえて光栄なことにかわりはない。

12時すぎに集合して、みんなで森の中を歩いて、元市長さんとの待ち合わせ場所へ。
ホームステイをしながら、幼稚園でボランティアをしているドイツの女の子達がいるんだけど、デンマーク語の習得スピードがハンパない。同じ時期にデンマークにきているのに。。。ドイツ語とデンマーク語は似てるから、ってみんな言ってくれますが、そこまで似てません。
だからこの子達と話す時、すごく緊張というか、弱気になってしまう。
どうやって勉強してるかとか、いつから先生や園児が言うことがわかるようになったか、など聞いてみた。吸収力とか、才能・センスの部分もあるんだろうな。私も好きこそ物の上手なれで、決して語学習得が下手な方ではないと信じたいけど、現時点で彼女たちとは雲泥の差。

途中、5月に新しい建物に移動するこの幼稚園の、建築予定場所に寄る。まだ完全なる空き地。ロープで囲ってある場所で設計図を見ながら『ここが入り口で』とか話すのは、とても夢がある。

元市長さんと合流し、説明スタート。
おおお。
自分がどんくらい理解できるか試すくらいの気持ちで来たけど、やっぱり厳しい。
いくつか聞き取れる単語を頼りに、あとは推測推測の世界。
移動中先生達が、『わかる?』って聞いてくれるけど、『難しいです。わかる単語がいくつかあるので推測してます。でも聞くだけで、トレーニングになるかなと思います。』と答えること計6回。みんな同じ事聞いてくれるからね。気にかけてもらってありがたい。一方で、ドイツ人の子たちはわかってるんだろうな、と思うと悲しくなった。
森の中を歩きながら、300年前の話とかを聞く。
元は高校の歴史の先生だったという元市長さん。

途中先生の1人と歴史の話に。『歴史は好きだけど、日本史を選択したから、世界史がわからないことを後悔している』というと、『日本の歴史しか勉強しないの?』と聞かれて、高校時代のことしか頭になかったから、一旦、『そうです』と答えてしまった。けれどそれじゃ語弊があるなと気づいて、『小中学校で大まかな世界の歴史と日本の歴史を勉強して、それからどっちを深く勉強するか選んだ』と訂正した。もし自分の国の歴史しか教えてない国だと思われたらそれはまずい。歴史柄。

元市長さんの話は、最初集中力で語彙力の無さをカバーしていたものの、2時間も聞いていると完全に頭がショートしそうになってきた。
幼稚園に戻って、事務員の方が焼いたというケーキと、男の先生が生地を持ってきて幼稚園で焼いた焼き立てパンでお茶。とても自然に行われるこれらのこと、すてきだわー。
このハーブティーおいしいな!と思うとラクリスティーだった。初ラクリスティー、すごく好きな味だった。
そこからまた、今度はスライドショーを用いて1時間強お話を聞く。
これを全て理解できるようになるには、どれくらいかかるんだろうと思うけど、答えは分からず。
もちろん初期に比べれば、格段に語彙だって増えている。でも、『0からここまでになった』とは到底思えない心理。焦りというか、なんなんだろう。